「子どもの感性」

「ももたろう」の紙芝居を、園長が年少児に読んでいた時の話です。「ももを切ってみると中から~」というとA君が「オニ」と叫びました。年長だったらこんな反応はありません。まだももたろうを知らない子にとって、素晴らしい発想で、私はその一言に感動してしまいました。続けて「ももからうまれたからももたろうとなまえをつけました」と進んでいくと、B君が「きんからうまれたらきんたろう」。「おんなのこだったら?」「ももこ」素晴らしい。さすがやきりっこ。お話が終わって「今度、幼稚園にオニが来たらみんなでまめをまいてやっつけてね」といったら、子どもたちは園長にまめをぶつけるまねをしてきました。年少とのやりとりを園長は大いに楽しみました。また、年長児の「かきぞめ」は、字に個性がにじみ出ていて、どれもすばらしいオンリーワン。半紙いっぱいにどっしりと安定感のある字、サッカーをしている足のように躍動感のある字、絵のようにのびのびと書いている字、笑っている字、勢いのある字など、今この時にしか書けないものだと思います。子どもの独自な発想やつぶやき、個性豊かな表現を見逃さずに受け止めたいですね。素晴らしい子どもの感性に歓声。「ブラボー」。やっと「めばえ」も完成です。