不完全でいい(2025.2)

不完全でいい(2025.2)

   元大リーガーのイチロー選手は、その功績が高く評価され、日本人初の米国野球殿堂入りを果たしました。注目の得票率は99.7%。わずか1票足りず、初の満票選出にはなりませんでしたが、その後の記者会見で、「一票足りないというのは、凄くよかったと思います。足りないものを補いようがないですけれど、努力とかそういうことじゃないからね。いろんなことが足りない。人って。それを自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思うんです。不完全であるというのはいいなって。」との発言が心に響きました。

 自分の思い通りにいかない時に、嘆き悲しんだり、悔しがったり、またその原因を人のせいにしたりと、阻む原因が自分にはなく、自分の周りにあると言い逃れをしてしまうことが多いです。思った通りにならない時こそが、自分自身を見つめ直す、次への成長の時なのです。

「不完全なのはいい」という言葉に励まされます。試験で100点をとることもいいですが、むしろ完璧でなく間違えたところがあってこそ、そこから学んでいくことができます。

「未完全」「未完成」をプラスに受け止め、次へのステップにつなげていく生き方は楽しいし素晴らしいですね。