幸せの青い鳥
メーテルリンクの「青い鳥」のお話を知っていますか。兄のチルチルと妹のミチルは、夢の中で、思い出の国や未来の国に行って幸福の象徴である「青い鳥」を探しますが、見つかりません。夢からさめて、自分の家に鳥がいたことを思い出し、「ぼくたちが探していた青い鳥は、これだ。ぼくたちずいぶん遠いところまで探しに行ったけど、あの鳥はずっとここにいたんだ」とお話は終わります。 メーテルリンクは「みんなが考えているより、ずっとたくさんの幸福が世の中にはある。たいていの人はそれを見つけられないだけだ」といっています。 昨年、「青いインコ」が幼稚園に迷い込んできました。「ピーちゃん」と呼ばれてみんなに可愛がられています。郵便ごっこでも、ピーちゃんに手紙を出す子がいて、ピーちゃんの存在がいかに大きいかを知らされました。年長の女児が 「ずっとずっと ピーちゃんは××たちにいっぱい しあわせをくれたから こんどは××たちが しあわせをあげるね だいすきだよ」 という素敵な手紙をピーちゃんに届けました。 ピーちゃんは、子どもたちに幸せを運んでくれた青い鳥です。ピーちゃんからもらった幸せな気持ちを、こんどは「幸せをくれたら、幸せをあげる」というやさしい子どもの一言に、園長は幸せな気持ちになりました。(平成30年3月)