「大丈夫」は魔法の言葉
先日のNHKドキュメンタリー番組「奇跡のレッスン~最強コーチと子どもたち~」は、野球のロッテマリーンズの元監督バレンタインさんが、松戸リトルリーグの5~6年生の子どもたちのコーチとして、1週間の特別レッスンをする内容でした。コーチはいつも笑顔で、失敗しても「大丈夫」と子どもたちの努力をほめ続けました。「昨日の自分よりもほんの少しだけ上達しよう」「仲間の失敗を補い合えるチームが強い」と、自信をもってプレイすることを大切に、結果よりも努力を重視して指導を続けると、次第に子どもたちの顔つきも変わり、「チョー楽しい!」と全力でプレイする子どもたちの変わっていく姿に感動しました。
子どもは、失敗を責められると苦手意識や不安になりますが、「大丈夫!」の一言が、安心させ、次へのやる気を起こさせます。子どもが失敗をした時こそ成長の時です。「失敗は単なる学習のための経験にすぎない。ひるむことはない。もう一度やればいい」とは、エジソンの言葉です。
「だめ」「むり」「やめた方がいい」の一言が、子どもの可能性や夢をつぶします。失敗覚悟で長い目で見守って下さい。たとえどんな結果になっても「大丈夫!」と子どもにも自分にも言い聞かせ、笑顔で受け止めて下さい。「大丈夫」を連発すると本当に変わります。「大丈夫」は魔法の言葉です。
(平成28年6月1日 第667号)