できないからやってみる

「たこあげ」「こままわし」「竹馬」「羽根つき」「けん玉」「あやとり」「お手玉」「かるた」など、お正月あそびを子ども時代に遊んだ記憶がありますか。このお正月に子どもと一緒に遊ぶ機会がありましたか。昔は、子ども同士で教え合い、競い合って「ワザ」を磨いていきました。今は大人が子どもに伝承していかないと途切れてしまうのではないかと不安になります。「やればできる」「たのしい」という手応えは、自信となって、次のチャレンジにつながります。「やってもできない」というあきらめる気持ちが続くと、何をやってもだめだと、自分に自信がもてません。「こままわし」は簡単ではありませんが、年長には体験させたいと思っています。最初は紐の巻き方、コマの持ち方、投げ方など先生と一緒にやって「コツ」をつかみます。先ずは、自分が投げて回ったという体験から少しずつ、自分でやってみて、最後は一人で回せるようになった時の喜びは格別です。どんな遊びや活動も、最初は大人が一緒でも、「自分一人でできるようになりたい」という子どもの欲求、がんばりを忍耐強く応援しましょう。子どもが一人でできるようになった喜びの顔を見て一緒に喜ぶ、こんなうれしいことはありません。(30年1月)