月報「めばえ」巻頭言 バックナンバー( 4 )

園長が「月報」に毎月、保護者向けに短いコラムを書いています。1983年度から書き続け、40年になります。

今年の運動会(2022.10)

今年の運動会(2022.10)

1960(昭和35)の第1回運動会から、今年は62回目となります。園児が330名もいた頃、園庭でどのようにやっていたのか不思議です。運動会については色々な思い出があり話はつきませんが、先ずは、保護者の座席とり。早朝から並んだ時代、整理券で入る順番を決めた時代、最近は座席指定など、限られた園庭スペースに椅子を並べることは...
小さなことを大切に(2022.9)

小さなことを大切に(2022.9)

 「小さなことを大切に考える人だけが、成功する。 成功する人は、小さなことが積み重なって大きな結果に至る体験をしてきた人だからである。   また、成功する人は、人生において小さなことに多大な労力を注ぐ人でもある。  大きなことをたゆみなく続けることができるのは、誰かが小さなことを誠実に行っていることを知って、絶えず感謝...
早寝、早起き、朝ごはん(2022.7)

早寝、早起き、朝ごはん(2022.7)

 先日、NHK「ダーウインが来た」という番組を見て、衝撃を受けました。2~3年前にオーストラリアで大規模な森林火災が発生。その消失面積は日本の国土の半分にあたる19万㎡もあったそうです。カンガルー島に多く生息していた約5万匹のコアラはその90%が被害を受けました。森林火災はアメリカ西海岸、アマゾン、地中海、シベリアなど...
つみ木広場(2022.6)

つみ木広場(2022.6)

今から16年前に「楽(らく)つみ木」と出会い、毎年少しずつ増やして、今は約5000個となり、子どもたちの大切な活動として保育に取り入れています。 6月に、つみ木おじさんを招いて、ホールで3年ぶりの4回目の「楽つみ木広場」を開催します。  「楽つみ木」とは、ヒノキの間伐材をおじさんが、ひとつひとつ丁寧に面をとって作ってい...
矢切の渡し(2022.5)

矢切の渡し(2022.5)

矢切の渡しは、400年前の江戸時代にさかのぼります。 当時、江戸への出入りは非常に強い規制のもとにおかれ、関所やぶりは「はりつけ」になろうという世の中でしたが、江戸川の両岸に田畑をもつ農民は、その耕作のため農民特権として自由に渡船で行きかうことができました。これが矢切の渡しの始まりといわれています。 船頭の4代目と5代...
新年度を迎えて(2022.4.6)

新年度を迎えて(2022.4.6)

 40名のピカピカの新入園児を迎え、新年度が始まります。進級した新年中長も、新しいバッチをつけると、どんな変化がみられるのか楽しみです。  子どもも保護者も先生たちも、みんな新しい出会いと始まりに期待と不安で「ワクワク、ドキドキ」ですね。  どのクラスでも、どの先生でも、みんなが友達、みんなの先生です。2歳児を含めると...
世界に一つだけの花(2022.3)

世界に一つだけの花(2022.3)

花屋の店先に並んだ いろんな花を見ていた人それぞれ好みはあるけど どれもみんなきれいだねこの中で誰が一番だなんて 争うこともしないでバケツの中 誇らしげに しゃんと胸を張っているそれなのに僕ら人間は どうしてこうも比べたがる?そうさ 僕らは世界に一つだけの花 一人一人違う種をもつその花を咲かせることだけに 一生懸命にな...
私が私になってゆく(2022.2)

私が私になってゆく(2022.2)

冬があり 夏があり 昼と夜があり 晴れた日と 雨の日があって ひとつの花が咲くように 悲しみも苦しみもあって 私が私になってゆく この詩は、サフランの花と一緒にかかれた星野富弘さんの作品です。星野さんは事故にあってから手が使えず、口に筆をくわえて寝た状態で、時間をかけて作品を仕上げます。(原画のコピーを「めばえ」につけ...
マスクの影響(2022.1)

マスクの影響(2022.1)

マスク着用が日常的になり、幼稚園でも食事や外遊びの時間以外は、3学期も原則着用していきます。一方でマスクが、子どもの言葉の発達やコミュニケーションの仕方に何らかの変化や影響を与えていることを心配しています。                                                 第一は、マスクを...
クリスマス献金のお願い(2021.12)

クリスマス献金のお願い(2021.12)

毎年、アジアやアフリカの子どもたちのために、「クリスマス献金」を続けて35年になります。ケニアの「きらきら幼稚園」には18年前から続いて送金していて、今年は「ユニセフ」にも送金予定です。インドで貧困と戦ったマザー・テレサは、「自分たちの今、していることは、大海のひとしずくに過ぎないと思っています。けれど、もしそのひとし...