矢切の渡し(2022.5)

矢切の渡し(2022.5)

矢切の渡しは、400年前の江戸時代にさかのぼります。

当時、江戸への出入りは非常に強い規制のもとにおかれ、関所やぶりは「はりつけ」になろうという世の中でしたが、江戸川の両岸に田畑をもつ農民は、その耕作のため農民特権として自由に渡船で行きかうことができました。これが矢切の渡しの始まりといわれています。

船頭の4代目と5代目の杉浦さんは、お父さんも息子さんも卒園生で、毎年、年長遠足で乗船しています。以前、NHKが全国の渡し舟を紹介する番組で矢切の渡しを取り上げ、園児が船に乗っている映像が放映されました。

さて、「やきり」という地名ですが、以前は「やきれ」と呼ばれていて、昭和になって「やきり」と呼ばれるようになったそうです。昭和51年に細川たかしの「矢切の渡し」の歌が全国に広がり、この歌詞で「やぎり~」と歌ってしまいました。また平成3年に矢切駅が開通し、「やぎりえき」と命名されたことなどから、「やぎり」と濁って呼ぶ人が増えてしまったようです。

矢切幼稚園は、創立から「やきりようちえん」と呼び、「やきり」にこだわっています。「やぎりようちえん」「やぎりっこ」と濁らないで下さい。濁って「やぎりっこ」になると、「やぎの子」になってしまい、やぎの幼稚園になりますよ。