うさこちゃんから学ぶこと(2023.1.10)
今年はうさぎ年。うさぎといえば、ブルーナの「うさこちゃん」の絵本です。1955年に誕生し、日本でも5000万冊以上のベストセラーです。絵本に使われている色は「赤、黄、緑、青、茶、グレー」の6色のみで、それぞれの色にメッセージが込められています。赤色は、温かい家族とうれしい時の色。黄色は、あたたかい家の中と楽しい気持ちの色。緑色は、豊かな自然と生命の色。青色は、青い空や海や冷たい色。茶色は犬、くまなど、灰色はぞうやねずみなどを描くために追加されました。
うさこちゃんは歩いている時、進行方向を向くのでなく読者に向かってまっすぐ正面を見つめています。ここには、正直でストレートな子どもたちに対して、自分も正直でありたいという、ブルーナの気持ちが込められているそうです。
ブルーナは「シンプルにすること」を永遠のテーマとしていました。たった2つのマルとバッテンの位置を少し変えてみるだけで、顔の表情が幸せそうに、時には悲しそうに、困ったように見えます。子どもは、自分を見つめるうさこちゃんの表情から気持ちを理解し、共感できるのです。
3年間マスクが外れずに、マスク越しの関わりが続いていますが、顔から相手の表情や気持ちを読みとる力が薄れないように。うさこちゃんから学ぶことはたくさんあると思ったお正月でした。