6月オンライン子育てカフェ

「子どもの要求をたくさん聴いてあげていますか?」というタイトルで、2回目のオンライン子育てカフェでした。

Googleの「Meet」というサービスを使ってのオンラインカフェ。
スマホやタブレットだと、アプリのダウンロードが必要のようですが、みなさんスムーズに入室できたようです。
参加者は9名で、カメラオフの「耳だけ参加」の人、ご自身の経験談をお話してくれた人、それぞれの参加スタイルでした。

児童精神科医の佐々木正美先生から学んだことを交えながら、自分の子育ての話と交えての1時間は、あっという間でした。

じゅんこ先生が初のオンラインに挑戦!

子どもの要求を聞き過ぎると、子どもは自立しないと考えてしまいがち。実は反対!

なんでもかんでも子どもの要求を聞いてあげることで、「わがまま」に育っていくと考えてしまいがちですが、佐々木正美先生はむしろその反対だと言っています。
お母さんが、その子の要求をできるだけたくさん聞いてあげることで、その子自身が満たされ、自立につながっていきます。

子どもが赤ちゃんだったころを思い出すと・・・
「おなかがすいたのかな?」「おむつかな?」
と、子どもが泣いた時には、リクエストは全て叶えてあげていたと思います。
子どもの要求に、「ちょっと待ってね!」「今はできない!」と言うようになったのは、いつ頃からでしょうか。

赤ちゃんの脳細胞は140億あって、8歳では大人の脳とほぼ同じになるそうです。
情緒面でも、6歳のころには大人の持っている感情(複雑なものを除く)のほとんどがそろうとのこと。
そんな子どもに対して
「そんなのはウチの子じゃない!!」
「そんなんじゃいい大人になれないよ!!」
などと、人格を否定するような言葉を浴びせたらどうなるでしょうか。
それは、子どもの自尊心を傷つけることになります。

私たちも、パートナーや友だちから否定されると傷つきますよね。
子どもも同じです。

親子の「信頼関係」をつくることが、なによりも大切です。

過保護と過干渉

佐々木正美先生の「子どものまなざし」より

「親が過保護で、子どもを本当に育てそこなったという事例を、私は見たことがありません」と、佐々木先生は言っています。

一つ私のエピソードをお話します。
私の長男が4歳のクリスマスのことです。
サンタさんから、欲しかった「超合金 黄金戦士ゴールドライタン」のフィギュアをもらった長男。
隣を見ると、2歳年上のいとこが、その仲間の「デンジライタン」をもらって大喜び。
それを見た長男は、「でんじらいたんがほしい!!」と大泣き。
なだめても、なにしてもダメ!

見かねたおばあちゃんが、「ほら、こんなにほしがってるんだから、もう一つも買ってきてあげて。」と、お金を出して5年生の孫に買ってくるように言ったのです。
私は「一つもらったんだから、ダメ!」とおばあちゃんを止めましたが「いいじゃないの」と孫に甘い私の母。
翌日「デンジライタン」も買ってもらって、それはもうご機嫌な長男!

当時は、「おばあちゃん、やりすぎ!!」と思っていましたが、なんと39年たった今も長男が、その2つのおもちゃを大切に持っていることがわかり、驚くと同時に感動を覚えました。
今は、「おばあちゃんの過保護は、さすが!」と思っています。

この話は一例で、賛否あると思います。
なんでも買ってあげるのがよいということではありませんが、要求が満たされたという経験は大事です。
「だっこして!」
「こっちきて!」
「えほんよんで!」
意外と子どもが求める毎日のリクエストは、小さいものかもしれませんね。

だから、子どもの要求をたくさん聞いてあげてください。
要求が満たされると、子どもは人を信じることができるようになります。
満たされると、なんでもかんでも「かって!」と言わなくなると、佐々木正美先生は言っていますが、みなさんどうでしょうか?

子どもはあっという間に成長してしまいます。
「なんで子どものリクエストを聞いてあげなかったんだろう」と、自分の心に悔いが残らないようにしたいですね。

 試しに1週間やってみませんか?

子どもの要求を全部聞いたら、子どもにどんな変化があるでしょうか?
お母さんにも気持ちの変化があるかもしれませんね。
子どもに呼ばれたら、家事の手を止めて、子どもの遊びに付き合ってみるとか。
もしかしたら、家事が少し滞るかもしれません。
でも、きっと子どもはたくさん満たされて、素敵な時間になると思いますよ。
ウソかホントか、試してみてください。