幼稚園の延長保育
幼稚園は「3才から小学校入学までの幼児を教育する学校」で一日の教育時間は「4時間を標準」としています。保育園は「保育に欠ける乳幼児を預かる施設」であり「8時間を原則」としています。最近は働く母親の増加により、認定こども園の創設や、幼稚園で長時間の預かり保育などの対応で、幼稚園の保育園化が進んでいます。しかし幼稚園と保育園の目的やその役割は違うし、幼稚園には、給食施設やお昼寝をする設備などはなく、ただ保育時間を延ばせば同じになるというわけではありません。 矢切の延長保育は、平成18年度からスタートして10年になります。働く母親のためというよりは、保育後に子どものために遊ぶ場所を提供してお迎えを延ばすということから始まりました。矢切幼稚園での延長保育は、子どもがただ遊んでいるだけ、預かっているのではなく、通常保育時間とは違った形で、子ども同士が育ち合っていく大切な保育の場として考えています。 現在、松戸市内の幼稚園では、5~6時まで預かっている園が半数以上あり、7時以降の園も数園あります。働いている母親からすれば助かると思いますが、子どもの立場からすれば、早くお迎えに来てほしいと待っているかもしれません。 幼稚園の延長保育は待機児童を解消するためにあるのではなく、子どものためのものです。矢切幼稚園では、早登園の8時半から延長の4時までで、最長7時間半の保育をしています。子どもも先生も十分な時間で限界であることをご理解下さい。