やきりっこホールの安全性(2023.7)
やきりっこホールの建物の下半分は、砂場や遊具など園庭として使えるようになっていて、前面には柱がありません。正面に柱がないので解放感がありますが、少し不安に思われるかもしれないので、少し説明します。
「震度6強から7レベルの揺れでも建物が倒れないという新耐震基準をクリアするように、今回は厳密な構造計算によって設計されています。
今回、建物の下の地盤を調査し、より安全性を配慮し柱状改良を行うことにしました。直径1m×深さ14mの柱状の改良体を12本、土中に設置することで地盤の強度を増やします。
地盤の強度が増え、上に乗る建物の耐震性がかなり増します。
建物の基礎は、45cm厚のコンクリートと、一般的な住宅の基礎に比べると3~4倍の厚さになっています。これは基礎自体の強度に加え、張り出した建物を支える錘としての役割を兼ねているためです。
そして、その上に設置される鉄骨躯体は、構造の負担を減らすため、強度を保ちながらも鉄骨量を減らして、できるだけ軽くなるように工夫されています。
しっかりと固められた地盤と、範囲は小さくても重くて強い基礎の上に、できるだけ軽く設計された鉄骨の建物がのっているイメージです。
なんとなく、建物の構造的な安全性がイメージできたでしょうか。夏休み中に基礎工事が始まり、いよいよ着工です。