9月オンライン子育てカフェ
「3〜4歳の時期ってこんな感じ?」
今回は、年少の育ちについてじゅんこ先生がお話をしました。
初めて参加してくださった方もいて、5名の参加でした。
児童精神科医の佐々木正美先生の「子どもの成長に飛び級はない」という本に、エリクソンの発達段階のことがわかりやすく書いてあります。エリクソンによると、乳幼児期は「基本的信頼」(ベーシックトラスト)を育む時期だと言われています。
また、「子どもへのまなざし」という本の中では、人の発達を「家づくり」に例えています。
乳幼児期・・・基礎工事
小中学校・・・柱や床
高校・・・・外装、屋根の瓦
大学・・・・内装、カーペット、家具
床や外装、内装や家具はあとからやり直しができるけれど、
家の基礎土台は、建物ができると見えない上に、やり直しが難しい。
だから、乳幼児期の教育は大切です、という例えです。
幼児期は、「ねっこの教育」だと言われる由縁ですね。
最近の年少の子どもたちの様子・「あるある〜!」話
年少の先生たちが、部屋で作業をしながら、最近の年少の様子を話してくれたものをご紹介しました。
たくさんあるので、少しだけご紹介。
◆毎日同じ子と遊ぶわけではないー毎日同じ子としか遊ばない子もいる
→それぞれの楽しみ方がある。会話があってもなくても、一緒にいる遊びの空間
その中で、子ども同士のケンカを経験することも大切。
お家で、そんな話を聞いたら「あやまったの??」ではなく、「そう、楽しかった?」とケンカをマイナスに捉えないでよい
◆謝ることに慣れている子がいて、「ごめんね」が上手すぎる
子どもに謝られると、先生はすぐに「いいよ」って言いたくなる(笑
◆子どもの目は前にしかついていない
→背負っているのに、「りゅっくどこ??」
◆柔軟性は、年少が幼稚園一番
年少のころから、大人の完成を求めないように、ありのままをよしとしてあげたいものです。
◆言いたいことを言うだけ言って、聞いていない。
5人集まっても、5人が違う話をする。
先生は、耳が何個あっても足りない!
あまりにもたくさんの子が同時に話すので、「そうなんだー」しか言えないことも・・・。
◆給食のときに、嫌いなものを「食べなさい!」は逆効果
一番効果的なのは、隣で「おいしいー!」と言いながら食べること。
みんな、よく見て、よく聞いているから、すぐに変わらなくてもやがて自分から食べるようになると思う。
→食べたくなるような声かけをする
「うわ〜!今日はおこさまランチだねー!」
◆先生たちは、子どもたちと喜びを分かち合うことを大切にしている
トイレで出たとき、苦手なものを食べられたとき、先生たちの興奮はすごい!
外にいる先生、他の先生にも知らせて、みんなに褒めてもらう。
そして、担任たちがだれよりもうれしそうにしている。
この時期の子どもの言葉を記録する楽しさ
舌足らずだったり、まだ意味を理解していなかったり、この時期の子どもの言葉は面白いです。
「ばんがる!」 → がんばる
「はっくしゅん」 → あくしゅ
子「うちきていいよ」
先生「おうちはどこ?」
子「ちばけん!」
子「きょう、しかく?」
先生「四角?」
子「きょう、わたし、しかくぐみ?」
先生「あー!しか組!」
子「あのおじいちゃんきてるよ」 → 園長先生のこと
などなど。
子どもたちの「ママ、あのね!」に耳を傾けることを、ぜひ楽しんでください。
この時期、目を見て、話を聴くことは、信頼関係を築く上でも大切です。
みなさんの中に、「こんな子になってほしい」という願いはありますか?
参加してくださったお母さんたちの声には、
・好きなものを見つけてほしい
・家にいて楽しいなと思える日々を過ごしてほしい(親も)
・生まれて持ってきた気質をそのままに育ってほしい
などがありました。
みなさんはいかがですか?
以前の子育てカフェでもお伝えしましたが、子どもが望んだことは叶えてあげたいものです。
佐々木先生の言葉をお借りするなら、「子どもを過保護でダメにしたと例というのは、絶対にない」ということです。
(過保護と過干渉の話は、6月のオンラインカフェの記事をぜひお読みください)
とにかく、3-4歳は楽しい時期なんだということ。
子育てが終わって、おばあちゃんの年齢にもなると
「お母さん、そんなことを叱っている場合じゃない!3、4歳のかわいい時は、アッと言う間にすぎてしまいますよ。」と言いたくなることもあります。
後になると、「ああ、子どもらしくて楽しいことをしていた時期だったなぁ」と思うことでしょう。
また、2学期も個別の子育て相談「ここカフェ」が、
毎週水曜日 ①9:30〜 ②11:00〜 各30分程度
もありますので、ぜひ声をかけてください。