幼稚園のビジョン(2)2025.6.1

幼稚園のビジョン(2)2025.6.1

 今回は、第二のビジョンである「保護者がお互いさまの気持ちで子育てできる園」についてお話します。    

 「お互いさま」とは「お互いに対する敬意を込めて、助けあうこと」とあります。この表現は、日本の伝統的な礼儀や助け合いの精神から来ている大切な言葉です。

子どもを育てている同じ立場で、「お互いさま」と困った時に誰かに助けられたり、誰かを助けたり、保護者同士が気軽に言葉を交わせる園でありたいと思います。

 アフリカのことわざに、「こどもひとり育てるのには、村中のみんなの力が必要」とあります。幼稚園には135人の子どもたちがいて、その保護者たちがいて、20人以上の先生たちがいて、幼稚園は成り立っています。子どもは毎日、遊びの中で、友達の一言に傷ついたり、傷つけてしまったり、いやなことも色々と体験して成長していきます。未解決なこともお互いに、「お互いさま」の精神が必要です。

「他人に迷惑をかけない」で生活することはできません。「迷惑をかけあう」からこそ、「言葉もかけあう」ことが大切です。お互いに相手の気持ちを思い、「ありがとう」「どうしまして」。「ごめんなさい」「だいじょうぶ」。「ご苦労さま」「おつかれさま」「おかげさま」「お互いさま」などの言葉があふれる幼稚園でありたいです。子どもたちの耳からたくさんこれらのことばをため込んでいきたいと思います。