私が私になってゆく(2022.2)
冬があり 夏があり 昼と夜があり
晴れた日と 雨の日があって
ひとつの花が咲くように
悲しみも苦しみもあって
私が私になってゆく
この詩は、サフランの花と一緒にかかれた星野富弘さんの作品です。星野さんは事故にあってから手が使えず、口に筆をくわえて寝た状態で、時間をかけて作品を仕上げます。(原画のコピーを「めばえ」につけて送信します)
「一枚の作品を描くのも、今まで自分のいのちを注ぎ込んで生み出していると思っていたが、それは錯覚だったようだ。むしろ描いているから、筆を通して、喜びや優しさ、静けさ、強さなど、生きていく力を私が与えられていたのである」
「たった一度しかない自分の人生だから、社会がどうあろうと、人が何を言おうと、そんなことにひるむことなく、大切な自分の人生を、志を持って進んでいけたらいい」と、星野さんは言っています。
私たちも、子育てという大事業に、時間とエネルギーを注いでいますが、むしろ子どもたちから、たくさんの喜び、優しさ、強さなど生きていく力を与えられています。
どんなことがあっても、すべて自分が自分になってゆくためのものだと改めて思いました。
2022,2