「めばえ」700号 (2019年6月号)
1960年の創立の年に月報「めばえ」1号が出て、今回は記念すべき700号になりました。私は1983年から、この巻頭言(コラム欄)を担当し、36年間で約400回以上を書き続けています。「内容が無いよう」と思うこともありありますが、自分では「すごい」と自画自賛しています。 10年前、創立50周年の時、「園長からの60のメッセージ」という「めばえ」から60の巻頭言を選んで小冊子にまとめました。今秋には、「続・園長からの70のメッセージ」を発行して皆さんにも配布する予定です。 60年前、父の書いた「めばえ1号」には「人間の子どもを正しく育てるということは、なまやさしいことではありません。大事業です。ご家庭の方々とその責任を分けもって、協力しあって、これからの日々を、この大事業達成のために微力ではありますが、努めていきたいと思います」とありますが、時代は変わっても、この精神は今も変わっていません。 今、子どもたちが育つ環境は、危険や有害なものがあまりにも多く、それを排除しきれる状況ではありません。ただ、子どもに危険予知の能力や習慣をできるだけつけること、危ないと思ったら自分で判断して近寄らない、安全を選択する能力など、自分で自分の身を守る「生きる力」を身につけさせるしかありません。子どもも失敗やマイナスと思われる経験も必ずプラスになります。転んでも自分で起き上がる子どもであってほしいと思います。 (2019.7)